photo by 京田辺シュタイナー学校
(photo by 京田辺シュタイナー学校)

 

(2)「教育内容」の特徴を掴む

その1.体系的なカリキュラムや教員資格があるタイプ

 

シュタイナー、モンテッソーリ、森のようちえん、サドベリー、サマーヒル、独自メソッド…

といろいろな教育がありますが、
1.体系的なカリキュラムや教員資格があるタイプ
2.現場の教師やスタッフが企画するタイプ
3.子どもの希望が中心のタイプ
という三つのタイプに分けて見るとつかみやすい、というのが前回の話でした。

今回は、この「1.体系的なカリキュラムや教員資格があるタイプ」から解説します。

このタイプの代表は、「シュタイナー教育」と「モンテッソーリ教育」です。
ルドルフ・シュタイナーやマリア・モンテッソーリといった、カリスマ的な「創始者」がいて、
その本人たちが、カリキュラムをつくり、教員養成まで行っていました。
また、その後の長い歴史(約100年)の中で、協会などもつくられていて、
体系的なカリキュラムや、教員資格が確立しています。

このタイプの教育は、「どんな時期に、どんなことを、どうしてするのか?」ということが
理論的にしっかり説明されています。
100年以上続いていて、今も世界中で広がり続けているだけあって、
「どんな子どもに育ち、将来どんな大人になるのか」の例を知ることもできます。
日本でも、本がたくさん出ていますし、教員養成コースもあります。
迷ったとき、困ったときの確実な「よりどころ」があることで、
安心できる人も多いかもしれません。

一方で、その「よりどころ」があるからこそ、
それに「よりかかってしまう」ことがあります。
どちらの教育も、創始者の原点は「現実の子どもをよく観察すること」でしたし、
実際は、現場で考えてやっていくことがたくさんあります。
でも、ついメソッドに頼って、
現実の子どもでなく理論中心になってしまう可能性には、注意が必要です。

また、逆に、理論的にしっかりしすぎていて、
「とっつきにくい」と感じる人もいるかもしれません。
でも、だいたいの幼稚園や学校では、
よく知らなくても歓迎してくれ、分かりやすく説明してくれるので、
一度オープンイベントや見学に行って、雰囲気を見てみたり、
分からないことは聞いてみるとよいと思います。
(むしろ、最初から理論を読み込みすぎると、「よりかかってしまう」危険性も…)
どんなにメソッドがしっかりしていても、実際に教育をするのは現場にいる人なので、
その人自身の話に納得できるかは、とても大事だと思います。

次回は、「2.現場の教師やスタッフが企画するタイプ」を解説したいと思います♪

 

 

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征矢 里沙

征矢 里沙

1983年、愛知県生まれ。高校2年生のとき、恩師との出会いがきっかけで、「日本の教育を変えたい」という志を抱く。慶應義塾大学総合政策学部に入学し、シュタイナー・サドベリー等のオルタナティブ教育を研究。2006年に大学卒業後、株式会社リクルートに就職。2012年、会社を卒業して「NPO法人いきはぐ」を起業、代表を務める。2013年5月に出産、1児の母。