(3)「運営」の特徴を掴む

その1.運営者・教師・保護者の関係

A.教育者が中心となって運営

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(photo by トモエ幼稚園)

自分にぴったりな学校・園と出会うために、

様々な教育の「教育内容」を、
1.体系的なカリキュラムや教員資格があるタイプ
2.現場の教師やスタッフが企画するタイプ
3.子どもの希望が中心のタイプ
の三つのタイプに分けて見ると掴みやすい、というのが前回までの話でした。

今回からは、「教育内容」ではなく、「運営」の面について解説します。
これには、以下の三つのポイントがあります。
1.保護者と教育者の関係
2.地域とのつながり方
3.法的な位置づけ
それぞれのポイントについて、どんなタイプがあるのか解説してみたいと思います。

まず、「1.運営者・教師・保護者の関係」についてです。
これには三つのタイプがあります。
A.教育者が中心となって運営
B.教育者と保護者の共同運営
C.保護者が中心となって運営
それぞれのタイプについて、具体的な事例を挙げてご紹介したいと思います。

A.教育者が中心となって運営
多くの学校・園が、このタイプです。
たとえば、箕面こどもの森学園というフレネ教育の学校では、
教員(スタッフ)が運営メンバーも兼ねていて、メンバー全員の話し合いで民主的に運営しています。
サドベリーやデモクラティックスクールでも、子どもたちと接するスタッフが運営メンバーです。
サドベリーの場合、子どもたちが人事や予算などの意思決定に加わったり、
年に1度はスタッフ・子ども・保護者の全員が出席する総会をするなどの特徴があります。
他にも、モンテッソーリ教育の園や、きのくに子どもの村学園、ラーンネットなどもこのタイプです。
規模や方針によって、現場の教員の参加度の違いはありますが、
運営の代表的な立場の人が、現場の教育に直接関わっている教育者である場合が多いです。

このタイプだと、保護者の関わり方は限定的で、負担は少ないといえます。
有志が事務などのお手伝いをする(箕面こどもの森学園)、
子どもからの希望があれば何か教える、年に1度の総会に参加する(サドベリー)、
親の会やイベントに参加する(モンテッソーリ・きのくに)など。

ただし、公立のように運営の後ろ盾がない分、
教育者を、教育の面だけでなく、運営の面でも信頼できるかをちゃんと考えて選ぶことが大切です。
また、子どもたちが公立のように近所に住んでいないので、保護者同士のつながりが薄くなりがちです。
保護者同士が顔を合わせる機会には積極的に参加したり、交流会などを企画すると、
よりお互いが理解しあえて、何かあったときにトラブルに発展しにくくなると思います。
次回は、「1.運営者・教師・保護者の関係」の、
「B.教育者と保護者の共同運営」について解説したいと思います♪

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征矢 里沙

征矢 里沙

1983年、愛知県生まれ。高校2年生のとき、恩師との出会いがきっかけで、「日本の教育を変えたい」という志を抱く。慶應義塾大学総合政策学部に入学し、シュタイナー・サドベリー等のオルタナティブ教育を研究。2006年に大学卒業後、株式会社リクルートに就職。2012年、会社を卒業して「NPO法人いきはぐ」を起業、代表を務める。2013年5月に出産、1児の母。