(3)「運営」の特徴を掴む
 その1.運営者・教師・保護者の関係
  B.教育者と保護者の共同運営
o09
(photo by 京田辺シュタイナー学校)

自分にぴったりな学校・園と出会うために、
「教育内容」だけではなく、「運営」の面も知ることが大切です。
そのひとつが、「保護者と教育者の関係」です。
保護者として、学校にどう関わることが求められるのか、が変わってきます。

これには、三つのタイプがあります。
A.教育者が中心となって運営
B.教育者と保護者の共同運営
C.保護者が中心となって運営

前回は、「A.教育者が中心となって運営」についてお話ししました。
今回は、「B.教育者と保護者の共同運営」についてお話したいと思います。

このタイプで代表的なのは、シュタイナー学校・幼稚園です。
シュタイナー教育の創設者であるルドルフ・シュタイナー自身が、
学校等の運営を「教師と保護者の共同体」で支えることを提唱したこともあって、
多くのシュタイナー学校・園が、共同運営スタイルです。
教師は教育を、保護者は運営を、という役割分担&協働のスタイルが多いです。
しかも、代表者の権限が強くなく、皆で民主的にとことん話し合うのが特徴です。

ちなみに、昔からある幼稚園が、後からシュタイナー教育を取り入れた園は、
運営がAタイプであることが多く、
最初からシュタイナー教育のために創設した園は、Bタイプであることが多いです。

他には、森のようちえんにも、このタイプのところがあります。
実は、森のようちえんの場合は、もっとも運営スタイルが多様です。
Aタイプも、Bタイプも、Cタイプもあります。
その中で、最初は、保護者が子どもを保育する自主保育から始まって、
後から教育者(保育スタッフ)を専門におくようになった園などは、
このBタイプでやっていることがあります。
(最初はお母さんがわが子のために始めたけれど、
子どもが大きくなっても園が続いて、最初のお母さんが保育スタッフになった、など)

その他、教育内容には関わらず、規模が小さい学校・園では、
保護者が運営に何らかの役割を担っていることがあります。

こうしたBタイプの学校・園では、保護者として子どもを通わせるだけでなく、
何らかの役割を担うことが求められます。
皆で学校・園をつくりあげていくのは、とても楽しいという声を聞くことも多いです。
一方、家の子育てもしながら運営の仕事を担うことになるのが負担に感じる人もいると思います。
色々な人が関わる中でひとつの学校・園をつくりあげていくのは、面白さも、大変さもあります。

こうしたタイプの学校・園は、説明会などで保護者の役割について説明があると思います。
この人たちと一緒に学校・園づくりをしていきたいかな?という点でも、
よく雰囲気などを見て検討するとよいと思います。
The following two tabs change content below.
征矢 里沙

征矢 里沙

1983年、愛知県生まれ。高校2年生のとき、恩師との出会いがきっかけで、「日本の教育を変えたい」という志を抱く。慶應義塾大学総合政策学部に入学し、シュタイナー・サドベリー等のオルタナティブ教育を研究。2006年に大学卒業後、株式会社リクルートに就職。2012年、会社を卒業して「NPO法人いきはぐ」を起業、代表を務める。2013年5月に出産、1児の母。