征矢です。
今日はプレジデントBabyの記事監修にちなんで、
「乳幼児期の早期教育」について考えてみたいと思います。

乳児

基本的に、早期から教育的な取り組みをすること自体は、
『生きる力』をはぐくむ教育と相反するものではないと思います。
しかし、いわゆる早期教育には、
「とにかく早く早くやらせる」
「特定の能力の獲得を目的にする」
「子どもの意思を尊重せずに押し付ける」
という考え方が強く出てしまいやすい場合もあります。

この三つの面が強く出てしまうと、はっきり言って『生きる力』をはぐくむとは「相反する」と考えられます。
一つ目の、「とにかく早く早くやらせる」という考え方ですが、
いつまでに、どんなことをやるとよい、ということは、
たとえばシュタイナー教育やモンテッソーリ教育でも言われます。
しかしこれは、単に「早ければ早いほどいい」という考えとは違っています。
むしろ、何でも早く早くやることで、本来その時期にやるべきことが
できなくなってしまうのは望ましくない、という考え方があります。

二つ目の、「特定の能力の獲得を目的にする」という点ですが、
たとえば森のようちえんでは、小さな子どもも自分で火をおこせるようになったりします。
しかし、これは「火をおこすスキルの習得」が目的なのではなく、
「こんなことも自分でできるようになった」という自信や誇りであったり、
「集中力して取り組み、思い通りに手先を動かせる」といった総合的な力が大切にされます。
「○○ができる」こと自体を目的とし、それを評価することは基本的にありません。

三つ目は、「子どもの意思を尊重せずに押し付ける」という点です。
もちろん、『生きる力』をはぐくむ教育でも、
その教育をしたいということ自体は、大人が発端にならざるを得ません。
ただし、それぞれの教育の中では、子どもの意志やペースを尊重し、
自由に遊ぶことや、自発的にやるということがとても大切にされます。

『生きる力』とは、いきはぐでは
「自分たちが幸せに生きるために必要なことを、
みずから考え、みずから行動する力」と表現しています。
こうした力をはぐくむためには、「主体性」が絶対的に必要です。
そして、主体性を育てる方法は、
子ども自身が主体的にやろうとすることを、
できるだけ尊重する他にないのではないでしょうか。

 

ではでは♪

 

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征矢 里沙

征矢 里沙

1983年、愛知県生まれ。高校2年生のとき、恩師との出会いがきっかけで、「日本の教育を変えたい」という志を抱く。慶應義塾大学総合政策学部に入学し、シュタイナー・サドベリー等のオルタナティブ教育を研究。2006年に大学卒業後、株式会社リクルートに就職。2012年、会社を卒業して「NPO法人いきはぐ」を起業、代表を務める。2013年5月に出産、1児の母。