桶

今回から、「学校をつくる」というテーマで連載をしていきたいと思います!

連載第1回は、学校作りは桶作りに似ている、というお話です。
「桶」とは、ご存知の通り、細長い板を円筒形に並べ、たがで結うという構造です。
では、学校を作るために必要な「板」とは、なんでしょうか?

大きく言って、以下の七つではないかと思います。
●教育理念
●教育方法
●財政
●土地・校舎
●スタッフ
●子どもたち
●保護者との関係
この七つの板が揃って、初めて「学校」といえると思います。

さて、桶というのは、
もし板の高さが揃わなかったら、一番低い板のところまでしか水が溜まりません。
学校にも同じことが言えます。
上記の七つの板のうち、どんなに高い板があっても、
低い板があれば、その一番低い板のレベルまでしか、全体としての「質」は届きません。

子どもが幸せになれる学校をつくろう!

たとえば、ありがちなパターンで、
「お金(財政)」が全くないのを、「熱意(教育理念)」でカバーしよう!
というのは、やはり長期的には無理があります。

逆に、学校をよくするためには「お金(財政)」が足りないせいだと思っていたけど、
実は「保護者との関係」が一番低くて、それを改善したら、全体の雰囲気がすごくよくなった!
といったこともあり得ます。

要は、全体のバランスなのです。
もちろん、多少デコボコがあってもよいのですが、
学校としての質を高めるためには、
地道に、少しずつ、低い板を高くできるように努力していく必要があります。

来月からは、この七つの板の高め方を、ひとつずつ検証していきたいと思います!

※なお、この「桶作り論(?)」は、私が学生の頃からお世話になっている
教育研究家の古山明男さん(多様な教育を推進するためのネットワーク代表)の発案です。
古山さんから許可を得て、私も説明に使わせていただいています。
ではでは。

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征矢 里沙

征矢 里沙

1983年、愛知県生まれ。高校2年生のとき、恩師との出会いがきっかけで、「日本の教育を変えたい」という志を抱く。慶應義塾大学総合政策学部に入学し、シュタイナー・サドベリー等のオルタナティブ教育を研究。2006年に大学卒業後、株式会社リクルートに就職。2012年、会社を卒業して「NPO法人いきはぐ」を起業、代表を務める。2013年5月に出産、1児の母。