国会議事堂

今回のコラムは臨時で、時事ニュースの解説です。
以前から、「多様な教育機会確保法」の成立に向けた動きの話をしてきました。
今国会で成立を目指していたこの法案ですが、それを断念し、
秋の臨時国会への提出を目指すことになりました。

改めて背景を解説すると、
生きる力』をはぐくむ教育を実践している学校には、
認可を受けていない学校もたくさんあります。
認可を受ける、つまり私立学校として認められるには、小・中学校(義務教育課程)においては、
校地・校舎の規格や運営資金などの基準が非常に高いというのが、その背景にあります。
無認可の学校に通う場合、公立学校に籍をおき、その学校を「不登校」しているという形になります。

そこで、学校についても、こうした多様性を可能にする新しい制度を求める声があります。
今回、フリースクール(不登校の子ども向けの学校)と、
夜間中学校(義務教育の年齢に受けられなかった人向けの学校)と、
オルタナティブスクール(一般の学校と教育理念・方法が異なる学校※いきはぐに掲載しているのはこちら)
の声を受けた議員たちが共同で取りまとめ、文部科学部会で審議していました。
内容をざっくり言うと、一般の学校に通っていなくても、違う方法で学習をしていれば、
一般の学校に通い義務教育と受けのたと同じだと認める、という法案です。

しかし、最終的に承認が得られず、次の秋の臨時国会に持ち越す形になりました。
「学校に行かないことを助長するのではないか」という保守派からの懸念の声が強いとのこと。

今後、さらにどんな議論になっていくか、引き続き見守りつつレポートしたいと思います。

ではでは。

 

追記: 秋の臨時国会自体が開催されない可能性が出てきていますね。11月上旬現在でまだどうなるか分かりませんが、引き続きウォッチしていきたいと思います!

 

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征矢 里沙

征矢 里沙

1983年、愛知県生まれ。高校2年生のとき、恩師との出会いがきっかけで、「日本の教育を変えたい」という志を抱く。慶應義塾大学総合政策学部に入学し、シュタイナー・サドベリー等のオルタナティブ教育を研究。2006年に大学卒業後、株式会社リクルートに就職。2012年、会社を卒業して「NPO法人いきはぐ」を起業、代表を務める。2013年5月に出産、1児の母。