前回までは、「財政」について解説してきました。
今回は、「土地・校舎」について考察したいと思います。

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学校法人の場合は、
学校設置基準という法律に見合った広さの土地を入手し、校舎も規格に従う必要があります。
これは、土地を購入して建てるパターンの他、自治体と協力して「廃校舎」を再利用するケースも多くあります。
学校法人の場合の土地・校舎については、「財政について」でほぼ解説しましたので、
そちらをご覧いただければと思います。
http://ikihug.com/blog/?p=3132
以前書いた通り、基準に見合った土地を用意するのは大変ですが、
法人として自治体に認められている分、例えば耐震工事などの費用にも補助が出たり、
駅から遠ければ公共のバス停を設置して貰えたり……と、様々なメリットもあります。

それ以外の法人の場合は、認可されていない代わりにどんな校舎でも自由なので、
必要な広さや設備を検討するところから始まります。

土地・校舎を選ぶときの基準は、お店を構えるときの感覚に似ています。
アクセスのよさと家賃の兼ね合い、周辺環境や施設などといったことです。

ただ、普通のお店と違うのは、「学校にする」という特殊な目的に対して
「土地・建物を提供してもらえるか」という問題が発生することです。
「自分たちで学校を作る」という感覚の薄い日本では、
平日の昼間に、毎日子どもたちを集めて何をするのか……と心配されることもあります。
これは、所有主さんと話し合って理解してもらう他ありません。
所有主さんだけでなく、地域の方との関係作りも大切です。
地域からの理解・協力がある方が、学校運営は安定するという話も以前書かせていただきました。
http://ikihug.com/blog/?p=26

また、広さについても、普通のお店探しとは異なってきます。
最初は子どもの人数も予算も少なく、最低限の広さでミニマムスタートをしても、
子どもが増えるにつれて手狭になってくるパターンは多くあります。
もし学年ごとにクラスを設ける場合は、毎年確実に子どもは増えるので、
計画的に移転又は増設の計画を進めていく必要があると思います。

また、建物を賃貸で探す場合は、
「子どもと大人を10人以上常時収容する」「複数の部屋がある」といった時点で、
普通のレストランや小売店の建物では合わなくなってきます。
これまで私が取材したケースでは、
・一軒家
・特に古民家・ログハウスなど
・ビルのワンフロア
・元コンビニ
・マンションの複数の部屋
・元塾だった建物
・元社員寮だった建物
……などがありました。
それぞれの創意工夫で、ちゃんと「学校」っぽくなっていて、
建物の雰囲気も含めてユニークで面白いなと思いました。

土地・校舎、および地域の環境や雰囲気は、
教育内容にも関係してきます。
足で回って、しっくり来るところを見つけられると素敵ですね。
次回は「スタッフ」についてお話したいと思います!
ではでは。

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